サイコー君のくま父さん

くま父さんがアニメ化されるまでアピールするぞ! オリジナル漫画・ラノベ作品を大量に公開中!

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わたしたちのお父さん

大泥棒

南田顕子

『大泥棒』 その11

7 再会 ――大きな屋敷。 市長を辞めてからは、わたしはこの広大な土地で暮らすことになった。 建物はもちろん、庭もとてつもなく広い。土地も景色も全てわたしのものだ。 ここらは大貴族や富裕なブルジョワが建てた、広壮な邸宅が建ち並ぶ界隈だ。 朝になる…

『神の子』 その12

4 天使たちが来る この日、俺は研究所に泊まった。千依も研究所に泊まる。茜さんも。 亀になった神は俺が管理していた。今はアクリル製の飼育ケースに入れている。 「……マーラの奴、ちょっとおかしかったな」 もう神の恐怖から脅かされることはなくなった。…

『玉碁高校 アイラブ・シンブン』 その10

6 椎名さんと不思議なデート「――ん?」 「あら?」 今日は日曜日。俺はこの周辺で一番大きい靴屋に行った帰りだった。バス停に私服姿の椎名さんがいた。偶然だな、もしかして椎名さんも靴を買いに来たのか? 「こんなとこで会うとはね。なにしてたの?」 「…

くま父さん 第13話

ホーム悪パー

『大泥棒』 その10

6 下水道 ――数年後、わたしはセント・ストーンを国一番の権力者へ献上することにより、貴族の一員となった。 その後はわたしの変装術を活かして、次々に人脈と財力を蓄え、みるみるうちに出世していった。 ……そうそう、どこで聞いたか忘れたが、ちょっと小…

『神の子』 その11

3 告白 久しぶりの再会。もう十六年ぶりになるだろうか。モニター室に千依が飛び込んできた。 「お兄ちゃんっ!」 「千依……」 今、俺は千依に触れている。この感覚、匂い、千依の呼吸音、心臓の鼓動……それらがすべて生きていることの証明だった。千依はずっ…

『玉碁高校 アイラブ・シンブン』 その9

5 犬の救出大作戦 ――この日の夜のこと。 プルルルル、プルルルル……。 電話か。誰からだろう。ケータイを手に取るとディスプレイには見慣れない名前が表示される。……伊波奈津美。その名を見てすぐに顔が浮かばない。五秒ほど着信音が鳴り続け、ようやくその…

ウサンのホームヘルパー2級講座

『くま父さん』 その11(完結)

2 加藤隼人 ――さつきが公園を出て二十分。それまでワシはくま母さんをずっと見張っていた。 「……おもんねー、おもんねーわ」 「あ、はは……残念やったな、くま母さん」 「おう、お前別の本買ってこいや。こんなレベルの低い本読んで乙女の発情期抑えられるわ…

『売るが屋』 その11(完結)

エピローグ 夏休みが近づいてきた。売るが屋の店舗が少し移動する。同じ商店街にある店舗だが、今回は前店舗の倍以上の面積があり、おまけに二階付きだ。 家賃が月に三万円ほど上がりリフォーム代に三十万近くかかったが、遠い目で見るとそんなに悪くない投…

『大泥棒』 その9

5 再会 何で奴がここに? 奴は病人のように、ずっと家で養生しているのではなかったのか? それが……この希望に満ち溢れた目。 どういうことが説明がつかん。ルーシーの言ったことはウソだったのか? だが、何のために? 「おい、聞いてんのか? あんた、憲…

『神の子』 その10

2 雑賀茜 マーラにとって茜さんは自分の母親だ。 だがマーラは過ちで生まれたような存在。望まれてこの世に生まれたのではない。茜さんは我が子を武器として生んだのだ。 これで三対一。茜さんの姿がはっきり見え始めた。 マーラは幽体の千依を召喚できる。…

『玉碁高校 アイラブ・シンブン』 その8

4 勝つアイディアとは 部数を伸ばすためにはなにをすればいいのか。俺の考えつくことなどたかが知れている。唯一の武器は新聞に対して素人だってことだ。元から新聞に携わっていた人間と違い、垢抜けしていない。考えろ、読者目線で……。 とはいってもほとん…

くま父さん 第12話

『くま父さん』 その10

第三章 くま母さん 1 五十一度の秘密 ……あかん。 この暑さ、異常や。 「これはもしかするとあれか……くま母さんか?」 温度計をチェック。 ……あ、やっぱりや。 五十一度。つまり……来い(51)ってことやな。 「クーラー当たりに来たぞぉー!」 「なのォー!…

『売るが屋』 その10

4 くま父さんの日 しばらく全員がくま父さんの体毛の中で泣いたあと、くま父さんはすっかり前のテンションに戻る。 「――さ、仲直りが済んだらあとはお楽しみの時間やで。ワシ、こういうことになる可能性が半分ぐらいあると思ってな。予め、サプライズ準備し…

『ネクラだとなぜかモテるんです』 その8(完結)

3 文化祭 文化祭当日、早朝にボクと高倉さんと担任の先生が、旧校舎の前で立っていた。 「この鍵と鎖を切ったらいいんだな?」 先生は大きなはさみを持っている。それは鉄などの金属を切ったりするものに使うやつだ。 たまに生徒が自転車の鍵をなくしたとき…

『大泥棒』 その8

4 ルーシーの逆襲 わたしは数時間をかけて権力者のリストを作った。 さて、どいつに取り入ってやろうか。 気弱そうな奴がいいかな? 金持ちでもケチではダメだ。それに周りから信頼されていることも必要になる。 だが、しっかりしすぎているのもダメだ。あ…

『神の子』 その9

第三章 神との再会 1 決行の日 ……気づけばもう三十分も話していた。二人は食事を終え、そろそろ研究に戻ろうとしたところだ。 「俺はもう行くとする。明日もお前は会議に参加だ。忘れるな」 遅刻した本人が言うのはいまいち説得力がないがな。 「あの、プロ…

『玉碁高校 アイラブ・シンブン』 その7

3 東条文香の策略 翌日、昼休みになって昼食を終える春香と廊下でばったり出会い、二人で部室まで一緒に行くことになった。 「そういや初めてかもな。二人で部室に行くの」 「だよねー。どっちも食事が終わったらまっすぐ部室までダッシュだもん」 「でも今…

くま父さん 第11話

くま父さん 第10話

くま父さん 第9話

くま父さん 第8話

くま父さん 第7話

『ネクラだとなぜかモテるんです』 その7

2 ふっきれた高倉さん ――ボクは今、高倉さんの家の玄関にいる。お見舞いが済んで、ちょうど帰るところだった。 「勇戸君……あの、本当に今日は来てくれてありがとうね」 「高倉さん、明日から学校へは来れるの?」 「うん、大丈夫。お母さんも……わたしのこと…

くま父さん 第6話

『大泥棒』 その7

3 騙すこと わたしは走ってから二十分足らずで森から出た。 するとすぐそこには例の男がふらふらと立っていた。 「……男! さっきの男!」 わたしがそう言うと、男は気づいてこちらの方を振り返った。 「お、お坊ちゃん。お帰りなさい」 「じゃあ、わたしは…

『神の子』 その8

4 卒業試験「――ファラデーが発見した電磁誘導の法則は任意のグループに沿り、一回り積分した電磁とループをくぐる磁束の変化という、一見すると直接関係なさそうな二つの物理量を符合で結ぶ不思議な法則だ。どんな場合でもちゃんとした数学を用いればファラ…

『玉碁高校 アイラブ・シンブン』 その6

2 ゴールデンウィーク この調子で俺たち新聞拡張部は、それぞれ割り振られた仕事を着々とこなした。 四月が終わりそうになると、俺は三時間ほど回れば安定して一件の契約をとってこられるようになった。自分でも大した進歩だと思う。春香の場合は初めからも…

くま父さん 第5話

『売るが屋』 その9

3 退院後のくま父さん くま父さんは五日ほど入院した。その間、お店のほうはぼくと日向、それにヨシオとサトシが中心になって運営を行う。 さすがに今回の件でやりすぎたと思ったのか、千佳ちゃんと由美子ちゃんもお店に出てくれるようになった。 ぼくは毎…

『ネクラだとなぜかモテるんです』 その6

第三章 普通の人 1 ボクの気持ち 高校に入学して、本当にいろいろあった。 でも、今では空気が抜けた感じだ。あまりに速く、一連の出来事はさっさと過ぎ去った。 ボクは学校に行く。 普通に友達もできた。 高倉さんもあの日以降、特に変わった様子はない。…

『大泥棒』 その6

2 企み わたしは山から下りると、いろいろなところを旅した。 家賃が安い上に二階建ての家があったので借りた。 多少、ぼろかったが、そのぼろさが家の存在を目立たなくしていた。詐欺師にとって目立つことは危険なことだった。 わたしにとってはこの家は条…

『神の子』 その7

3 殺し合い ――飛行機から降りてロビーに着くと、見覚えのある女が近づいてきた。 「広造様、お待ちしておりました」 ……あぁ、受付の女か。わざわざ来ることもなかったのに。 「荷物をお運びします」 「父は戻ったのか?」 「はい。研究所で広造様のことをお…

『玉碁高校 アイラブ・シンブン』 その5

第二章 二大勢力 1 報道部の東条文香 この日は珍しく昼食を早食いせずに済んだ。今日は弁当ではなく、食堂で食事することになっている。春香の退院を祝うということで、ささやかながら小さな食事会を開くことになった。と言っても校内の食堂で新聞拡張部の…

『売るが屋』 その8

2 くま父さんの謝罪 この日、千佳ちゃんと由美子ちゃんが売るが屋の手伝いを放棄。そのため人手が足りなくなり、ぼくたちは夜十一時になってもまだ店内で作業を続けていた。 「水科、手伝ってくれるんは嬉しいけど、もう帰り。家の人心配するやろ。天音も帰…

『ネクラだとなぜかモテるんです』 その5

3 脱出 ――目を覚ました。 特にこの時間に起きようとか、携帯のタイマーを設定していたわけではない。自然に今、起きたのだ。 真っ先にすることいえば、時刻の確認。 ……六時。 なかなかいい時間だった。 これなら部活をしていない生徒は皆、帰っている。 部…

『大泥棒』 その6

第二章 変化のモンキ 1 生い立ち ノースデンと呼ばれるこの土地は国一番裕福で、自然にも恵まれた町だ。 それはたった一人の男がもたらしたと言ってもいい。 ノースデンに住む者なら誰もが知っているその男の名前はモンキ。 ……つまり、わたしのことだ。今で…

『神の子』 その6

2 三人の師匠 大学に通い始めたのは二十一のときだった。 以前から独学で得た知識は自分が思っていたよるも相当な量で、基礎レベルの授業だととても退屈に感じた。 一番興味があったのは軍事学だった。つまり戦争、軍事力、戦略、戦術、統率、兵器さらに政…

『玉碁高校 アイラブ・シンブン』 その4

4 退院した美少女 この日の夜、俺がまた部屋でくつろいでいるときに電話が鳴った。……昨日とほとんど同じ時刻だ。部長からっぽい気がする。 ケータイを確認すると、昨日登録したばかりの部長の名前が表示されていた。 「やっぱり……」 今日は特にどやされるこ…

『売るが屋』 その7

第三章 最大の後悔。そして…… 1 信頼関係が崩れるとき ジャンカラに着いてからケータイを確認すると、くま父さんからメールが入っていた。 『32号室や。来てくれ』と。 まさかカラオケの練習に付き合ってくれ、なんて言うんじゃないだろうな。……おっと、…

『ネクラだとなぜかモテるんです』 その4

2 逃亡「待て、待ちやがれ~!」 鬼門が追いかけてくる。 はぁ、はぁ……階段を登るのがキツイ。 どうやらそれは鬼門の方も同じようだ。後ろからあいつの苦しそうな呼吸音が聞こえる。 三階に上がるとすぐ左手の方向に引き戸があった。 そこは教室だ。入るか…

『大泥棒』 その5

5 闘いの後 俺は山を下りた。目的を達成したことで足元も軽かった。 そして俺は思い出した。行きは馬車で来た。でも帰りについては考えていなかった。こんな辺境なところに馬車なんかそう来るもんじゃない。 ……困ったな。どうして帰るか。 そんなことを考え…

『神の子』 その5

第二章 前に進む 1 鬼となる 中学校。まともに登校できるわけがない。父もそれを理解していた。いくら時が過ぎても心の傷は癒えない。いっそのことぼくもあのとき死んでいたらよかったのかもしれない。 家は父が勤める研究所の近くの新築だ。今はぼく一人だ…

くま父さん 第3話